前回のおさらい
- 上長の交代
- 自身の求められる役割の変化
- やったことのないポジションでの仕事
- 気づかないうちにかかっていた負担
という出来事がありました。今回はその続きとなります。
※前回の投稿を読まれていない方は、そちらを読んでいただいてからだと話のつながりがわかると思います。
前編はこちらから
※プロフィールページと内容が重なる部分がありますが、ご容赦ください。
ポジションチェンジ、さらに負担が
求められる役割が変わり、やったことのないポジションの仕事。
場当たり的にも何とかこなし、だんだんと消耗していきます。
そうこうしているうちに1ヵ月が経過。
ここでポジションチェンジとなります。
今度は、商品の入出荷へ戻ることとなります。
ただ戻るのではありません。
今度は、アルバイトさんや派遣社員さん、後輩へ仕事を振り分け、人の動きや時間管理をする側のポジションとして、です。
想定した時間通りに進まない作業、指示が上手く伝えられず思ったように動いてもらえない人。
「みんなできているんだから、自分もできるようにならないと」
「あれ終わらせたら、これ取り掛かって、合間にそれも。。。」
「これができるようにならないと、次に進めない(ステップアップできない)」
自分がやらないと、自分がなんとかしないと、と知らず知らず自分を追い詰めてしまっていたのです。
異変、身体の調子を崩す
最初に起こった異変は、何もないところで転ぶ、階段を踏み外す、しゃがんだり立ち上がろうとしたときに転ぶ、といったバランス感覚の喪失です。
また、物との距離感がわからなくなったようで、階段の手すりをつかみ損ねる、机や椅子に体(手足)をぶつけることも多くなりました。
「疲れてるのかな」とだけ思い、その時は気にも留めませんでした。
次に起こったことは、会話していて、相手が何を言っているのかわからなくなったことです。
同じことを何度も聞き返してしまい「何度言ったらわかるんだ!!」と相手を怒らせてしまうことがありました。
難しいことを言っているのではありません。「○○会社さんの品物、どこに用意しましたか?」「△△という商品が見つからないのですがどこにありますか?」ということさえ、答えられなくなったのです。
それも一度や二度ではありません、一日に何度も起こりました。
相手が言っていることも理解できず、理解できない自分にイライラし、周囲に当たってしまうこともありました。
以前の自分では考えられない状態です。
次第に夜も眠れなくなり、夜中に何度も目が覚めてしまう状態になりました。
朝も早くに目が覚めてしまいます。アラームより2時間前に目が覚めることが普通になりました。
さらに、アラームの時間に目が覚めると「遅刻したらどうしよう」とありもしない不安に襲われます。
十分に間に合う時間にセットしているにも関わらず、です。
「どうしよう」「どうしよう」と何をするにも不安と焦りがついてまわります。
さらに、自分が持っている会社の携帯電話が鳴ると、「何の電話だろう」「何言われるんだろう」と不安が押し寄せてきて、緊張で手が震えて電話が取れないときもありました。
心の限界 耐えきれず、涙
別の、とある日。
その日は、外で作業していました。ぽつぽつと雨が降っている中、外に保管してある商品の状態を確認しているときです。
雨が上がり、雲の隙間から日差しが差し込んできました。
ある歌のフレーズが頭をよぎります。
「雨があがったよ お日様がでてきたよ 青い空の向こうには 虹がかかったよ」
教育番組で耳にしたことがある方もいらっしゃるでしょう、その歌です。
なぜか涙があふれてきました。
仕事中
雨がやんで日が差してきた
歌のフレーズが頭をよぎった
ただ。
たった、それだけのことで、涙があふれてとまらない。
ここで初めて、自分が普通の状態でないことを認識しました。
泣いている自分、こんなところ見られるわけにはいかない。
幸い、近くには誰もいない。
涙をこらえきれない。顔がゆがむのがわかる。
物陰に隠れ、しゃがみこんだ。ものの数分の出来事。
これは、明らかに異常事態だ。
その後、上司から「心ここにあらずの状態が続いているぞ、大丈夫か?」と何度か聞かれることがありました。
「大丈夫です、慣れないことも多くありますが、自分なりにやってみます」と返答しました。
まさか「泣くほど大変です」なんて言えないですから。
身体の限界 動かない手足
そして、ついに限界が。
仕事が終わり、家に着き、車を降りようとしたところ、体が動かなくなりました。
「え。なんで?体が動かない?」と思うと同時に、涙があふれ、とまらなくなりました。
ただただ、泣きました。
何を考えることもなく、ただひたすらに。
涙が止まったタイミングで、やっとの思いで車を降り、呼吸を整え、玄関のドアを開けました。
幸い妻と子供は寝ており、顔を見られることはありませんでした。
もう耐えられない。
AIに今の現状を伝えました。
約1カ月の間に、こんなことが起こりました、どうすればいいですか、と。
「心療内科の受診の目安を満たしています、お近くのクリニックを調べましたので、受診を検討してみてください。1カ月の間よく頑張りましたね」
と答えが返ってきました。
「1カ月の間よく頑張りましたね」それを見て、また涙がでてきました。
土日も対応してくれるクリニックがあったので、そちらで予約しました、
事前に問診表を記入し、当日を迎えます。
問診表には、AIに聞いた時と同じものを入力しました。
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現在の状態(1ヶ月くらい続いている)
- 夜寝ることはできるが、夜中に何度か目が覚めてしまう
- 朝早く目が覚めてしまう(目覚ましは6時45分でセット、目が覚めるのは4時頃)
- 逆に6時頃目が覚めると「遅刻するのではないか」と不安になってしまう
- 会社に行く準備をしているとドキドキしてくる(通勤途中もおさまらない)
- ちょっとしたことで泣いてしまう(ご飯を1口食べたときなど)
- 何もないところでつまずく、転ぶ
- ドアやテーブル・いす等によくぶつかる
- 食欲が落ちた(食べれなくはない)
- 買い物に行ったのに、何も買えない(選べない)
- 物忘れが増えた(洗濯したまま忘れる、レンジで温めたまま忘れる)
- 会話していて、相手が何を言っているかわからない
- 上司から「心ここにあらずの状態だが大丈夫か」と何度か言われた
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ついにクリニックへ 診断結果
当日、妻には「買い物に行ってくる」とだけ告げ、家を出ました。
もちろん、食料品の買い物にも行きます。嘘はついてません。
クリニックに到着し、受付を済ませると、別室で事前のカウンセリング、注意事項の説明を受けました。
現在の症状の確認と、診断書や証明書の発行について、その料金など。
説明が終わり、
「順番になりましたらお呼びしますので、待合室でお待ちください」
とのことで、待合室で待つことに。
その間、「どう伝えたらいいのだろう」「自分が来てもいいところだったのだろうか」不安と緊張で頭がいっぱいです。
涙を必死にこらえていると、自分の番号が呼ばれました。
涙を拭き、呼吸を整えて、診察室に入りました。
先生に「お待たせしました、どうぞおかけください」と声をかけられ、「よろしくお願いします」と言いかけて、すぐに泣いてしまいました。
自分から何を話したかあまり覚えていないのですが、先生からは「会社は休んだ方がいいでしょうね。」と告げられました。
その後、先生からは、
- 朝起きる時間、夜寝る時間をだいたいでいいから決めること
- 量はともかく、三食きちんと食べること
- 買い物でも散歩でもいいので、1日1回外に出ること
- ご家族がいらっしゃるとのことなので、家事を1つ2つしてみること
- 消えてしまいたいと思っても、実行に移さないこと
の5点を守るよう言われました。
最後に「必ず良くなりますから」と声をかけていただき、問診は終了。
その後、心電図と血液検査を行い、その日の診察はすべて終了。
受付で診断書の内容を確認。
「適応障害」ってしっかり書かれてる。
自分がそうなるなんて思ってもみませんでした。
診断書を受け取り、お会計となりました。
その金額、約1万2千円。
「高けぇ!!」
涙吹き飛びましたね。
処方箋を受け取り、薬局で睡眠導入剤、精神安定剤をもらい、この日は終了です。

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